鼻の病気
アレルギー性鼻炎
治療の中心はなんといっても生活環境の改善によるアレルゲン(原因物質)の除去・回避と薬物療法です。手術療法(レーザー療法・高周波ラジオ波メス)や減感作療法は状況に応じて行っております。
手術といっても日帰りで手術時間は両側で3~4分位です。無痛で出血もありませんので、小学校低学年の方でも患者さんによっては積極的に治療を行っております。
当院では以上の治療を手術用の内視鏡を用い、正確且つ迅速に行っております。
レーザー療法
![効果の内容:①鼻の粘膜を炭酸ガスレーザーで焼くことで、粘膜の質を変えます。②術後にアレルギーの原因が鼻に入っても、鼻水、鼻づまり、くしゃみなどのアレルギー反応が起こりにくくなります。 手術の様子:炭酸ガスレーザーで粘膜を焼く。 寛解率:80~90% 例:薬を飲む必要がなくなった など ※寛解:完治・再発に関わらず症状が良くなること 接続期間:1~2年 焼かれた粘膜は1~2年で再生されます。効果が落ちた場合、再度レーザー治療を行うことも可能です。](https://okitajibika.jp/wp/wp-content/themes/mcf/img/img_nose_laser.jpg)
花粉症
![花粉症とは、植物の花粉から引き起こされるアレルギーです。くしゃみや鼻づまりなどの症状が出ます。原因は、春先に飛散するスギの花粉による場合が多く、他にブタクサなどもあります。 花粉症発症のメカニズム:①花粉が目や鼻から入る②リンパ球が花粉を侵入者と認識③リンパ球がIge抗体を作る④Ige抗体が肥満細胞にくっつく⑤再び花粉が侵入⑥肥満細胞が化学物質を分泌し、花粉症が発症。 花粉症の主な症状:くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみ 原因となる花粉:スギ、ヒノキ、マツ、ブナ、カバノキ、イネ、ヨモギ、ブタクサなど](https://okitajibika.jp/wp/wp-content/themes/mcf/img/img_nose_pollinosis.jpg)
花粉症のお薬外来
毎年当院で花粉症治療をされている患者様で、花粉症の薬のみをご希望の方は短時間での処方が可能であるため、待ち時間を考慮させていただきます。受付時にお申し出ください。
花粉症以外の診察もご希望の方は通常通りの受診をお願いいたします。
副鼻腔炎(蓄膿症)
![鼻腔周囲にある大小の空洞(副鼻腔)に、風邪などが原因で炎症が起こることにより膿が溜まる病気です。 蓄膿症(副鼻腔炎)のメカニズム:①細菌感染②炎症③膿の貯留 蓄膿症(副鼻腔炎)の種類:副鼻腔炎には、急性副鼻腔炎と慢性副鼻腔炎があります。 急性副鼻腔炎とは、風邪や喘息などの細菌による感染が原因で起こります。慢性副鼻腔炎とは、急性副鼻腔炎が慢性化したことにより起こります。 ※前頭洞・篩骨洞・上顎洞のすべてをまとめて副鼻腔といいます。](https://okitajibika.jp/wp/wp-content/themes/mcf/img/img_nose_sinusitis.jpg)
嗅覚障害
においを感じる嗅覚に何らかの異常が起こることを嗅覚障害といいます。
症状
- においが全くわからなくなる
- においをかぐ力が弱くなる
- においにひどく敏感になる
- どんなにおいも悪臭として感じる
- においがしないのに、においを感じる など
原因
- 鼻炎
- 副鼻腔炎
- 風邪
- 花粉症
- 鼻中隔弯曲症
- 鼻まわりの腫瘍
- 有毒ガス吸入 など
治療は、ステロイド点鼻薬など薬物療法が主になります。
薬物療法で改善しない場合は、手術療法を行うこともあります。
喉の病気
扁桃腺(扁桃腺炎「扁桃炎」を略した俗称です)
悪寒・発熱、のどの奥に腫れはないですか?
扁桃炎は細菌感染などにより引き起こされる炎症で、のどの奥にある扁桃が赤く腫れ、膿を持ったり、激しい痛みを伴います。発熱や全身倦怠感もあります。急性炎症をたびたび繰り返す場合を「慢性扁桃炎」といいます。
重症化すると扁桃周囲炎や扁桃周囲膿瘍という重い炎症と合併することもあるので、早めに受診される事をお勧めします。
喉の違和感と声のかすれ
喉に異物感を感じたり、イガイガ感、ヒリヒリ感、つかえる感じなどの喉の違和感は、大きく分けると、喉に腫瘍などがある場合、喉の炎症で起こる場合があります。
それらを見つけるために、電子ファイバースコープ(内視鏡)や超音波エコーの検査などで喉の状態を確認する必要があります。
検査でできものが無いと確認された場合には炎症性のものか、心因性のものが考えられます。治療は原因に応じて様々ですが、早期発見、早期治療が一番です。
ストレス性にのどに違和感を感じるケースもありますが、違和感を感じたら、ご相談ください。
声帯ポリープ
喉のポリープは、声帯の炎症で起こり、腫瘍になっても良性腫瘍であることがほとんどです。主に、長時間歌う・大声を出す等して声帯が傷ついた結果、発症します。初期治療で内服及び、発声を控えることで改善しますが、慢性化すると手術が必要となることもあります。
![図:呼吸時の声帯ポリープ](https://okitajibika.jp/wp/wp-content/themes/mcf/img/img_throat_polyps.jpg)
喉頭がん
喉頭がんは、早期に発見すれば完治が可能ながんです。
女性よりも男性に圧倒的に多く、原因のひとつとして、たばこやお酒との関連性が高いためとみられています。特にたばことの相関性は高く、ヘビースモーカーの方は要注意の病気といえるでしょう。
喉頭がんの初期症状は、声のかすれを生じることが多く、風邪でもないのに、かすれ声が2週間以上続く場合は、注意が必要です。
喉頭がんの治療には、放射線治療と喉頭を摘出する外科手術に抗がん剤による化学療法が併用されることが多いです。
大阪府立成人病センターで研鑽を重ね、豊富な経験と実績を持つ院長が検査と診断を行っております。