耳の病気
耳の病気

耳の病気

中耳炎や外耳炎

中耳炎

鼻風邪やのど風邪の時に、鼻を強くかんだりしますと、中耳炎になることがあります。
風邪による炎症が、鼻と耳をつないでいる耳管を通って、中耳にまで波及して起こります。
子供さんでは強く鼻をかんだりしなくてもおこることが多々あります。

症状としては耳閉感や耳痛、時にかなり激しい耳痛が起こります。同時に鼓膜に強い腫脹が起こります。さらに状態が悪化すると鼓膜が破れて耳漏が出てきます。

中耳炎の治療には抗生剤の内服薬や点耳薬を用います。重い中耳炎には鼓膜をレーザー等で切開することもあります。
耳痛が起こったときにはまず、耳鼻咽喉科に受診してください。

図:中耳炎
中耳炎治療にレーザー鼓膜切開OtoLAMを導入しています。

OtoLAMは、世界最大の医療用レーザーメーカーであるルミナス社が製造した最先端のレーザー治療機器です。

非常に細いレーザー光をコンピュータ制御で精密に超高速で放出し、瞬間的に鼓膜切開が出来ます。平均して8日くらい穴があいており、通常の鼓膜切開刀で切開した場合に比べ比較的長く穴があいているので、
中耳炎の治療期間と抗生物質の使用期間を導入しています。 短くすることが出来ますので、患者さんへのメリットはとても大きいと思います。

写真:耳にOtoLAMを当てている写真

外耳炎

外耳炎図:外耳炎とは、外耳道が炎症を起こしている病気です。耳かきなどで傷ができ、細菌や真菌などに感染すると起こります。その他に、入浴時の水やシャンプーなどの薬剤が耳に入ることでも原因になります。炎症が起きると?痛みや痒み、灼熱感などの症状が出ます。酷くなると、耳鳴りなどの症状が出ることもあります。

耳あか

頻繁なお掃除は耳を傷つける原因になります。週に1回ほどのペースで十分です。お耳掃除の範囲:軟骨部外耳道までの入り口から見える範囲だけを綿棒で掃除するようにします。耳の穴から1cm以内、目安は小指の爪が入る程度です。痛みを感じたらすぐ中止してください。お耳掃除のポイント:入浴後は耳あかが柔らかくなっているので掃除しやすいです。お耳掃除は、5~7日に1回のペースで十分です。耳かきは使ったら洗浄して清潔にしてください。綿棒や耳かきは短めに持ち、耳の壁をなでる様に掃除してください。綿棒はベビー用の細いものを使用してください。自然に取れない耳あかを無理に取らないでください。やりすぎると、かえって耳あかを増やします。

めまい

通常内科を訪れる患者さんがほとんどですが、「めまい」は耳鼻科学の部門です。詳しい検査が必要ですので、是非受診してください。

簡単に行える検査から、専門の器械を必要とするものまで幅広くあります。当院では「めまい」の原因を詳しく調べて治療にあたっています。

イラスト:めまいを起こしている女性